新古書店研究
はじめに
第1章 古書流通の〈ニューウェイブ〉
第2章 新古書店が標的にする市場
第3章 新古書ビジネスの実像と将来
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■2006年 4月2日
新古書店研究を掲載しました。
■2006年 4月2日
Laboページを制作しました。
共同研究の申し入れ、単行本化のリクエストは常時歓迎いたしますので、public@fbook.com宛にご連絡ください。あるいは、TOPページに掲載しました連絡先宛にご連絡いただくのでも結構です。
1998-2001ごろ執筆(未完成・未発表)
江下雅之
(未着手)
(未着手)
この本でも、再三「本が読まれなくなった」ことを指摘しているが、本当にそうなのであれば、本を読まなくなった人たちは何をするようになったのだろうか? 漫画家であり小説家でもある菅谷充氏(すがやみつる氏)は、「娯楽小説のライバルはカラオケやパチンコ、マンガのライバルはファミコン」と語ったことがある。菅谷氏の小説は仮想戦記やミステリーものが多いのだが、こうした小説の読者は五〇代のオジサンが中心で、日常的な息抜きは、パチンコであり、カラオケである。したがって、パチンコやカラオケに費やす金や時間が多ければ多いほど、その分、小説の分が削られてしまうことになる。
子ども向けのマンガにしても事情は同様で、ただでさえ塾通いなどで時間をとられてしまう子どもたちにとって、ビデオゲームがここまで普及している現代は、マンガを読む時間などないのである。かつて親たちは「マンガばかり読んで本を読まない」とこぼしていたものだが、今では「ゲームばかりしてマンガも読まない」となってしまうのである。
いかに世の中が変化しようと、人間が持つ時間は一日に二四時間しかない点は不変である。娯楽の選択肢が増えれば増えるほど、特定の娯楽が圧倒的に支持されることはなくなってしまうのだ。なにがしかのファンタジックな物語世界を鑑賞するにしても、「本を読む」ことは数ある選択肢のひとつにすぎなくなった。マンガを読む、テレビアニメを観る、ロールプレイング・ゲームに興じる、
(未着手)
(未着手)
関西に仕事があるときは、いつも京都駅近くのきまったホテルに泊まっている。その近くにコミックショックの店があり、夜、約束事や仕事が終わったあとは、たいていこの店で買い出しをおこなっている。
日中に時間ができたときは、コミックショックではなく古本市場系列店に行く。店舗の規模はこちらのほうがはるかに大きいのだ。しかも、ここは本の状態にくらべて価格設定が安めなので、長い巻をそろえたいときにはとてもありがたい店だ。