新古書店研究
はじめに
第1章 古書流通の〈ニューウェイブ〉
第2章 新古書店が標的にする市場
第3章 新古書ビジネスの実像と将来
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■2006年 4月2日
新古書店研究を掲載しました。
■2006年 4月2日
Laboページを制作しました。
共同研究の申し入れ、単行本化のリクエストは常時歓迎いたしますので、public@fbook.com宛にご連絡ください。あるいは、TOPページに掲載しました連絡先宛にご連絡いただくのでも結構です。
最初に企画したのは1998年6月ごろでした。当時つながりのあった某新書の編集長に打診したところ、おもしろそうなので詳細を提案してほしいと言われました。そして8月、細かな構成まで作成して正式に提案したところ、GOを出してもらうことができたのです。
ところがこの時期、ほかにも多くの原稿をかかえていたため、作業が何度か中断してしまいました。さらに、その編集長が病気で長期入院したために連絡が滞ってしまい、いつのまにか企画そのものが棚上げになってしまったのです。
その後、あらためてその編集長の上司だった人に再提案をしてみましたが、あいにくと「諸般の事情」により、企画復活には至りませんでした。
企画当初に予定していた構成は次のとおりです。もちろん執筆段階で大幅に変更されるのは日常茶飯事ですが。
新古書店とのかかわりあいは偶然がキッカケである。たまたま新聞記事でブックオフというリサイクル店があることを知り、たまたまブックオフの店舗の前で駐車したことがあり、たまたまブックセンターいとう東中野本店の近くに住む知人がいて、たまたま京都で泊まったビジネスホテルの近くにCMCの支店があった。「たまたま」の連続である。
もともとマンガ古書を大量に買うようになった当時は東京の新中野に住んでいたため、まんだらけ中野店と地元の古書店でこまめに買い出しをおこなっていた。巴里に住み、それから日本に戻ってからは、生活拠点が神保町からも中野からも遠くなったため、別の買い出しルートを探し求めていたところ、それが相模原・八王子方面の開拓につながったのである。こちらの主役はブックオフ系列店といとう系列店だった。
正直なところ、まがりなりにも印税収入が収入の少なからぬ比率を占める者として、リサイクル系の古書店で本を安く買うという行動は、自家撞着と批判されても仕方がない。しかし、書店での回転が速いこと、限られた予算のなかでより多くの資料を購入する必要があることから、「わかっちゃいるけど……」ということになってしまうのだ。