21世紀の日記 |
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20世紀の日記 |
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92年11月の日記は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。
当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。
「ドラゴンボール」などは視聴率60%だったそうです。「うる星やつら」は「めぞん一刻」の前の放映だったかもしれない。
日本アニメの評判は概ねキャラがかわいい、絵が細かくて奇麗、ストーリが面白い等ですね。ただ、バイオレンス物等に対しては、暴力シーンが多すぎるとの批判もあります。
フランスだとアニメは子供が見るものと判断されています。ヨーロッパでは大人の世界と子供の世界が明確に区別されているので、普通の大人はまずアニメを見ることはないようです。ですから、大人のアニメに対する評価はあくまで親の目としてのものになります。尤もフランス製のTV番組(アニメやドラマ、バラエティ番組)はあきれるほどつまらなく、これでは大人はTVを見ないというのも当然だと思いました(サッカーや映画は無論例外)。
ファミコンの人気もなかなかのもの、フランス語版のソフトや攻略本、関連雑誌などがかなり出まわっています。メッセージなどが全てフランス語ですので、案外フランス語の学習に役立つかも知れませんね。ソフト自体はfnac等以外でもスーパーで売っています。
フランスの小学校は日曜と水曜が休みです。これは5日続けて学校というのが体力を消耗させるという配慮からのようです。ただ、サラリーマンの週休2日が定着してからは、休日を土曜にせよとの声も強いそうです。実際、旅行に連れて行く時などは子供に仮病を使わせたりするそうですが、学校側もそれを防止するため、土曜にテストをしたり宿題の提出日にしたりするそうです。
一般にモンマルトル近辺の治安は良くないといわれていますが、それはあくまで相対的な話でしょう。私はこの街の雰囲気が大好きです。パリっ子の間でも一番情緒のある街の一つに数えられています。
サクレクールに通じる辺りから丘にかけてはそれほど危険ではないでしょう。セックスショップが集中しているのはピガール広場近辺で、確かに夜になるとちと雰囲気が違うな、という感じになります。でも、やはりここはいろいろ歩いてみると、それだけでユトリロの風景を見いだすことが出来ます。ついでながら、パリで最もアメリカ人比率の高いところです。
特に気に入っているのが丘の向こう側にあるキャバレー「Lapin Agile」。日本人に人気のあるシャンソン酒場ですが、ユトリロの絵そのままに残っている。初めてパリを訪れた時は真っ先にここを見に来ました。
広場では画家達の似顔絵。別にドロボーとかではないので、興味があればかいて貰うのも一興でしょう。ただし、徹底的に値切ることをお忘れなく。去年カミさんが描いて貰ったときは、500Fから始まって、最後は80Fで手を打ちました。だけど後で聞いてみたら、50Fまでは行けたかも知れない由。むろん、描く人の格によって相場は異なるでしょうが。
なお、モンマルトルでは情緒に浸るときもしっかり身構える必要あり。スリやひったくりが極めて多いそうです。
久々の情報処理用語講座です。最近はストが多発しているため、関連授業から3週間もご無沙汰してしまっています。そのためここにご紹介するネタは全て以前明かしたタネ本から拾ったものばかりとなってしまいました。順序は英→仏です。
anglais | francais |
---|---|
background processing | traitement des programmes non prioritaires |
batch processing | traitement par lots |
bias | biais |
binary | binaire |
block | unite d'entree/sortie, bloc |
block diagramme | schema fonctionnel, organigramme |
/td> | secteur |
buffer (to) | memoriser, separer |
built in | incorpore |
bulking | groupage |
bus | reseau d'alimentation, omnibus |
by-pass | derivation |
byte | multiplet (ensemble de bits) |
cache strage | amntememoire |
carriage return | retour de chariot |
caution | avis, precaution |
channel | canal, voie, filiere |
character reader | lecteur de caractere |
chart | tableau, diagramme |
check out | mise au point, verification |
clear (to) | effacer, remettre a zero, vider |
click | cliquet, linguet, declic |
clock cycle | cycle machine |
coding | codage |
column | colonne |
compress (to) | comprimer |
configration | description de l'agencement du systeme |
controle character | caractere de commande |
cross checking | controle par balance carree |
データベース論の授業にて...
今日のテーマはオブジェクト指向(Objet Oriente)データベースでした。
エジプト人留学生Karimが特に意味もなく黒板に、"Maitriser son objet", c'est "Maitriser sa femme".と書きました。この場合の"son objet" とは当然ナニのことであります。
教授がそれを見て次の様に修正。
"Maitriser son objet", c'est "Maitriser ses femmes".
さらにThomasが曰く、
"Maitriser son objet", c'est "Maitriser les femmes".
けっこう冠詞に絡んだ文法的ジョークでありました。
フランスでは日本製アニメが大人気で、子供の休日である水曜などは、朝9時から連続3本の日本製アニメがTF1で放送されます。これも当然全て吹き替え。いまは「らんま1/2」(高橋瑠美子)などをやっている。
夏頃までは「めぞん一刻」(やはり高橋瑠美子)をやっておりまして、たまたま水曜に授業がなかったので、けっこうしっかり見ておりました。これがまた声の吹き替えだけでなく、人物名も全てフランス風にしてありました。タイトルからして「Juliette, je t'aime」です。(Juliette=響子さん)
ただ、パチンコ屋だのキャバレーだのの看板が出てくるところでは、その説明が字幕になって現われていました。
エジプト人留学生KARIMとの会話。
KARIM:「ねえMassa、マックユーザーがIBMっていうとき、どういう意味だと思う?」
Massa:「まさか Idiot、Bizarre、Mechant じゃないよな……」
KARIM:「うふふ、I Bought Mac. って意味だよ!」
Massa:「そか。DOSユーザーがMACっていうときは?」
KARIM:「Euh、知らない。」
Massa:「きっと、 Mais, achetons Compaq! だろうね。」
KARIM:「……」
あたしはマック信者だけに、言うに忍びないジョークであった。
3つの名前の複合、ちとまだ完全には調べ終わっていないのですが、先日、OVNI で次のような記事が載っているのを見かけました。
「出生児の名前が自由に」
これによれば、戸籍法の改正によって、特に卑猥なものでなければ、どんな名前でも付けて良くなったのだそうです。逆に言えば、これまでは聖人・歴史的人物名しか認められていなかった由。ううむ、これは調べる価値あり。
詳しくは「OVNI (no.300, 15/nov)」のP3に載っています。
(注)「OVNI」とはパリの日本人及び東京のフランス人向けに月2回発行されている無料の新聞。日仏学院やフランス系銀行等で入手できます。
遅まきながら、フランス国防省が精鋭部隊をカンボジアのPKOに派遣したことを知った。湾岸戦争でも活躍した部隊だそうです。任務は我が自衛隊と同じだそうだが、フランス機動部隊の投入が和平の情勢に大きな影響を与えるであろうとの観測があったらしい(何しろ古い新聞なので、どうしても過去形になってしまう)。
この辺、あたしはどうしても現実的なパワーポリティクスというものを見せつけられた気がした。フランスといえば文化の国とのイメージが特に日本人には強いように思われるが、核武装をし、しかも兵器輸出が経済の一翼を担っている事実、容赦なくパワーポリティクスを実践している国であるという事実を忘れるわけにはいかない。
あたしゃ何もこの点フランスを非難する気は毛頭なく、それどころか、理想は理想として追及する一方で、現実は現実として対処するこの姿勢に尊敬の念を惜しまない。それどころか、私がフランスに好意を覚えるのはまさにこの2面性であると言って良いと思う。
EC協定で98年に禁止が予定されている化粧品用動物実験についても、フランスでは実験の必要性を訴える声が強いという。どうもあたしゃ呑気にワインをかっくらっている側面よりも、こういった現実を直視する姿勢に大きな共感を抱いてしまう。
学食にて...
自他共に女好きを認めるCEDRICといふやつが、前々から日本の女の子を紹介しろとうるさい。
セ「ねえ、Massa、東京には髪の長い子が多い?」
私「4、5年前は多かったけど、今はみんなばっさりだな。」
セ「ええ!ボクは長い黒髪の女の子が好きなのに...」
私「流行だからしゃあないわな。」
セ「(気を取り直して)でも、東京ではフランス人はモテるんだって?ワタシハふらんすジンデスって英語で言えばdrague出気るんだろ?」
私「(セドリックの顔をしげしげと見つめて)確かに昔はそうだったかもしれない(んなわけあるものか、と思いつつ。そして加えて曰く)。……ただ、それもクレッソンが首相になるまでだったな」
セ「Oh, merde!!」
会話を聞いていた周囲、大爆笑。どうやらクレッソン女史の口禍は結構有名なのかもしれないなんて思ってしまった。
昼休み後の教室にて...
食事から戻ってくると、なぜか皆教室に入らずに外でとぐろをまいていた。どうしたのかと尋ねたら、
「Pierreが中で寝ているから、起きるまで待っているんだよ。」
この日ピエールはひどい風邪で、昼休みの間も食事には行かず教室で寝ていたのであった。皆それを気遣って、次の時間の教授が来るまでそのまま寝かせといてあげようと思い、それでドアをしめたまま外で待っていたのであった。
私は心の底から本当にこいつらは何ていい連中なんだとしみじみ思った。
数分後ピエールが目をさまし、起き上がってきた。誰かが「ピエール、よく眠れた?」と聞くと、自分を起こさないよう皆が外で待っていたことに気づいたピエールは、まだかなり疲れた表情の中にも本当に嬉しそうな笑顔を浮かべて「Merci」を連発していた。
旧SF1に肉屋で小切手を支払うシーンがありました。他のテキストなどでもこのようなシーンは多いと思いますので、フランスでの一般的な「支払方法」をまとめてみました。
フランスの銀行制度では、日常の金のやりとりを目的とした当座預金と、利殖を目的とした普通預金(むしろ日本の定期預金に性格は近い)とに別れており、公共料金の自動振替や個人間の送金等は全て当座預金で行います。英国系の銀行が当座預金の遊んでいる資金を自動的に利殖にまわし、「当座預金でも利子がつく」といったサービスを盛んに宣伝しておりましたが、フランス系銀行のクレームで今では禁止されたようです。
従って、日本の普通口座に位置づけられるのが当座預金。そんなわけで、口座を持っている人はごく普通に小切手を利用します。
フランスで便利なのが Carte Bleue。これは銀行のキャッシュカード兼クレジットです。年間手数料約150Fを払うと、あとはどの銀行のCDでも手数料なしで現金を引き出すことができます。ただし、引き出しは1週間に3,000Fまでと制限されています。
パリではかなりの店でCBが利用できます。そこでは多くの客がCBを利用します。使用方はレジにあるハンディ端末に暗証番号を入力するだけ。(注:フランスでは銀行側が暗証番号を決めます。だから、複数のカードを持っていたりすると、それぞれに暗証番号があるのでえらく不自由するようです)
ただし、スーパーや量販店では最少利用額を決めているところもあります。たいてい 50Fか100Fくらいでしょうか。万一、最少利用額に満たなくてしかも現金がないとき、仕方ないので近くのCDまで金を降ろしに行かねばなりません。私も一度経験しました。
CBを使えない店でもchequeはOKというところは多いようです。ただし、これも店によっては最少利用額を決めているところがあります。
ごく大雑把に言うと、財布の中には 200、300F入れておき、100F以上の買い物ではなるべくCBやchequeを利用するという例が多いように思えます。私もたいていliquide は300F程度だけ、ただしCBやchequeはたいてい持ち歩きます。
日本で普通の人になじみのないcheque、ではどんな時使うと便利か?
何と言っても銀行振替の代わりに利用できるのが便利です。たとえば何かを買って請求が来る、あるいは公共料金の請求が来る、こんなときはchequeにサインして送るだけで終わり。また、日本ではまだ保険や交通などサービス関係はクレジットカードを利用できないため、現金を事前に用意する必要がありますが、フランスでは簡単にchequeでOK。
個人間でもchequeを利用することが多々あります。誰かに何かを任せてきて貰う、支払は現金よりもchequeが好まれます。何しろ週3,000Fという引き出し制限がありますから...。
自分の口座から余分に金を引き出すときもcheque。
こんな便利なものでも、最近は偽造、盗難の流用、焦げ付き等が多いので、利用時に身分証明書の提示を要求されることもあります。政府はなるべくCBを利用させようとしているようです。
暗証番号以外にも色々な違いがあり、慣れないうちはえらくとまどいます。
何よりフランスの銀行には預金通帳なるものが存在しないのですよ!取引内容は全て月初めに明細が郵送されてきます。代わりに口座証明 R.I.B(Releve d'Identite Bancaire )なるものがあり、自動振込や銀行引き落としの際に必要となります。これは小切手帳にくっついているのを切り取るかコピーするほか、CDでも発行可能です。
とまどったのはCDでの入金方法。手順は次の通り。
入金がコンピュータに記録されるのは翌日になります。入金だけでなく、自動振込の記録も全て翌日になりますので、残高が正確に分かるのは厳密には出入金のある翌日ということになります。日本のような大規模なコンピュータ・システムではないわけです。
夏の間、私を日本とつないでくれたPowerBook100が入院しました。FMACUSに問い合わせたところ、原因はマザーボード上のヒューズがふっとんだのでは、ということです。PB100にはよくあるトラブルらしく、今日ディーラーに持っていったら即座にマザーボードの交換と言われました。
ボード交換と言ってもどうせ国際保証が通用するので全く懐は痛まないのですが、それよりなにより驚いたことに、ボードを交換するとACアダプタを取付けるコネクタの仕様が代わるそうで、使用するためにはフランス仕様のACアダプタを買わなければならないとのことです。
まいった! アダプタ代は仮に日本に郵送して修理することを考えれば安いけれど、帰国後あたしのPBはどうなるのだろう? 再び日本仕様のコネクタに戻さないと、いちいちトランス経由でフランス仕様のACアダプタをつなげないとならない...。これはいざとなったらいずれ来仏する人に買ってもらうしかないかな?(このPB、メモリが6MBあるし、PowerModem内蔵だから、即ニフティのアクセスに使える)
今日はスト...と言っても、これで4回目ともなると全くニュース性はなくなってしまった。しかし、10月、11月でまさしく4回のストが行われたのは事実で、1回目がRATP、2回目がSNCF、3回目がRATP、今回はRATPとSNCF。
日本的感覚だとストが行われれば全てがストップ、ところがフランスでは前回報告したように、全てストップさせるのはご法度とのこと。従って、本来ならRATP、SNCFがストともなればどこにも行きようがないはずなのに、我家の近くでは本数は少なかったとはいえメトロもバスも動いていた。CERGY.方面もST.Lazareからほぼ平常通りの運転であった。
ところで、以前パリ在住10数年になる人から、パリ市内を移動する時、始めのうちはメトロばかり使うけれども、慣れるとバスの方を好むようになるだろうと言われた。確かにパリは大都市ヅラしている割に小規模なので、多少の渋滞はあってもそうそう時間を取られることがない。街並みを眺められるのも楽しいし、何より駅で階段を昇り降りする必要のないのが助かる。
そんなわけで、今日もSt.Lazare からの帰りにはバスを使うことにした。
St.Lazare からだと27番のバスに乗ると乗り換えなしで帰ることができる。実はこの27番、パリ市内のバスでも数々の名所を通るため、パリ市民にも人気があるらしい。日本人観光客にも絶対にオススメの路線である。
St.Lazare を過ぎてまずAU PRINTEMPSの横を通ってOPERA 座に出る。そのままOPERA 座通りを走ってルーブルをつっきる。当然、左手にガラスのピラミッドを眺めることができる。島に入ってからPONT NEUF を目の前にして左折、大陪審院沿いにNotre-Dameに向かい、パリ警視庁の前で右折、そのまま橋を渡ってSt.Michel 広場の前でたいてい信号停車。それからLUXEMBOURS公園と接するロータリを左折し、MOUFFETARD通りとの交差点を右に折れてGOBLINS に至る。そのまま乗っていればITALIE広場に向かう。
こう書くとまるでParis Visionのツアーコースのようであるが、これはマジにRATPの一路線である。
これからパリ観光の予定がある方は、ヒマで何もすることがない時など、是非お試しあれ。
日本ではくしゃみをすると、「誰かが噂している...」などと呟いたり、呟かれたりします。フランス語でも実は似たような応酬がある。そのパターンは以下の通り。
誰か:くしょん!
隣人:Tes amours!
誰か:Les tiennes!
どこかで愛人たちが...なんてところがいかにもフランス的のような感じがしました。因みに名詞「amour」は単数形は男性名詞ですが、複数にすると女性名詞になります。だから、「les tiennes」となるのに注意!
昨日、恋多き女性Christineがくしゃみをすると、すかさずThomasが「Tesamours!」、即座に私が「Christine, t'as trop d'amours...」とつぶやくと、一瞬にして爆笑が生じてしまった。
今日、さっそく本人に聞いてみました。彼女の解説によれば、祖父母のpreromを組み合わせたのだそうです。このように祖父母のprenomを組み合わせるケースは比較的多いそうで、祖母のを前にすれば女性名、逆にすれば男性名になります。当然、「Pierre-Marie」という男性がいてもおかしくないそうです。
そう言えば、「Jean-Marie」なんてprenomはよく見ませんか?
(蛇足)さすがに、「Marie-Marie」や「Pierre-Pierre」は普通はない。
秋学期のコミュニケーションの授業では、「文書の書き方」がテーマになっています。今日の授業ではビジネス文書についての書き方が課題に挙がっておりましたゆえ、成果をいくつか報告致します。
これは英語の5W1Hと同じ。TPOを踏まえねばならないのはどの言語でも当然。文書を整理して書くときの基本です。5W1Hのフランス語式表現は、
Q:Qui suis-je? a qui?
Q:Quoi? Je veux dire quoi?
O:Ou?
Q:Quand? Ca se passe quand?
Q:Comment?
PC:Pourqoui j'ai ecrit? Pour faire quoi? et Combien?。
これは文書を書く時明確にすべき態度、立場を表すキーワードです。
F:les faitsなのか?
O:les opinionsなのか?
R:les recommandationsなのか?。
日本語の「起承転結」に相当すると思われる心得です。一まとまりの文書を構成するときの順序とでも言うべきものです。
e:entree en matiere 気のきいたタイトルを
S:Situation (poser la situation)
P:Probleme (une foie poser la situation, poser le probleme)
R:Resolution de principe (on ira detailler.) 手短に
I:Informations completes. それなりに長く
t:terminaison (conclusion)
最初のeと最後のtはとってつけたようなものだそうです。。
一つの文章の語数は標準的教育レベルの人を対象とするなら15から20くらいが限度、相当教育レベルの高い人でも25が限度だそうです。それ以上は長すぎるので、ポワンで切るようにすべきだとのことです。
「;」や「:」の原則も習いましたので、それはまたいずれ。
やばい通りと言えば「St.Denis通り」。BD St.Germanは東京で言えば環4(キラー通り)でしょうか。
今気づいたのですが、日本で「avenue」と言えばフランス語より英語の原則に従っていると思いませんか? そうなると、単なる並木道がAv.?、それとも南北の道がそう? こうなるとようわからん。
「Bonne nuit」だと「おやすみなさい」の意味になりますから、「Bon soir」で正解でしょう。以前にも書きましたが、私は夕食時を「Bonjour」との境界にしています。「Bon soir」は「さよなら」の意味でも使います。女性形にして「Bonne soiree」とすれば完全に「さよなら」の意味になります。親しい友人の間だと「ちわ」も「さよなら」も「Salut」だから簡単です。
女性同士のアンブラセは極めて日常的光景ですが、男同士というのは確かに見たことありませんね。 自然に目が避けているのかもしれない。ご存じのようにイスラム世界やロシア人では存在しますが。フランスでは専ら握手です。
ところでアンブラセについて追加情報。今日コミュニケーションの先生にしつこく質問してみました。
回数については、地方、社会的地位、年齢がある程度関係するそうです。都会よりも地方の方が多く、年配の人は意外にも1回か2回という傾向が強いそうです。右からするか左からするかは、やはりきまりというより心理的に始めやすい方向からだそうです。相手の右頬に、というのが一般的ではないかとのことでした。
あと面白い話が一つ。2、4回が一般的と言われているのは、ちょうど次のようなリズムがあるからだそうですよ。
4回:Bon (ちゅっ) jour, (ちゅっ) ca va (ちゅっ) bien (ちゅっ)!
2回:Salut ! (ちゅっ) Ca va! (ちゅっ)
今度、Christine-Marie, Marie-Pierre, Pierre-Martinの3角関係(?)を解明しようと思っています。
今日11月11日はタイトルに示したような休日である。シャンゼリゼは革命記念日と同じように3色旗で溢れていた。教会でも様々なミサを行っていたらしい。ミッテラン大統領も凱旋門の戦没者墓地で献花したそうである。
パリの気候は先週の金曜あたりから多少暖かくなっていたのだが、今日はまた寒さが戻った。それでもカミさんに近くのスーパーや様々な店の場所を教えておかないとまずいので、今日はほぼ1日かけてバスツアーであった。旗日だというのに案外多くの店が営業しているのに驚かされた。
サン・ミッシェルの有名な文房具屋「Gibert Jaune」裏にギリシャ料理の店が集中しているのをはじめて発見した。店と言ってもテイクアウトもできる気安い店で、値段も安そうなので早速入ってみた。店先では例の肉を何重にも重ね、それを回転させながらあぶり、外側からそいで皿に盛ったりサンドウィッチにしたりしていた。
このような店が3件続きであった。真ん中の店に入り、カミさんはピタのサンドウィッチ、私はサラダ、フリット付きの皿で頼んだ。値段の方はサンドが22balle、皿が33balleである。これで満腹になったから、コストパフォーマンスは絶大と言えよう。パリ観光の際には是非どうぞとお勧めできる。
avenue、rue、boulevard、route等の違いについて。
「avenue」は「大きな並木道」という雰囲気で、感じとしては大体4車線以上の通りでしょう。ですから、東京の大きな道には大抵並木があるので、ほとんど「Ave.」になるのではないでせうか。
「boulevard」は「avenue」と同じようなニュアンスですが、「boulevard」とあれば昔そこに城壁があった所なので、日本では該当する通りはまずないと思います。
「rue 」というとまさしく「路」ですから、それほど大きくない通りならすべからく「rue」。また、大きな道でも並木がなければ「rue」。実際、ルーブルの沿いの「Rue de Rivoli」なんて大きな通りです。
「route」となると「街道」、都市と都市を結ぶ道ならみな「route」です。ですから、「Hongo-dori ave.」とあればあるカルチエの中の並木路、「route 246」とあれば複数の都市を結ぶ幹線というイメージになりますね。フランスでも「国道」という表現は「route nationale」です。
その他、川沿いの道だと「quai」という表現も使います。パリなら「quai d'Orsay」「quai des Tuilerie」などがあります。皆セーヌ川沿いです。
これらの道を総称するときは「voie」、また、漠然と「道」というイメージや「順路」を意味するとき、山道や田舎道などをイメージするときは「Chemin」です。
(蛇足1)
駅のプラットホームは「quai」、そして各プラットホームの車線が「voie」です。従って、大きな駅だと「quai A」の「voie 1」なんて表示になります。日本だと「voie」しか存在しないので、ちょっと注意が必要でしょう。
(蛇足2)
工事中の場所で日本で「歩行者用通路」なんて標識が出るような例では、単に「Pietons:歩行者」と表示されます。車用であれば「chaussee:車道」。
(蛇足3)
Parisの道路図としてはPolice Nationale発効の「Paris : ArrondissementSens Uniques」が最も詳しく、住民の必携になっています。これにはパリ市内の全通りが記載されており(例え10mしかなくても)、通り名の索引もついています。
パリにおける老人に対する態度ですが...。
まず乗り物などで席を譲るか? 日本よりも譲る人は多いような気がします。無論、寝たふりなどをして無視する人も結構いますが。それより根本的に日本と異なるのは、席を譲れと要求する老人が多いことです。で、要求された方はたいてい譲っています。
これについて面白い話が一つ。ある日老人がバスに乗ってきて、若い女性に席を譲ってくれと要求しました。ところがその女性は私は妊娠中であると言って拒否、老人の方も諦め、今度は隣の男性に同じ要求。するとその男性は私は傷痍軍人であると言って拒否。老人はさらに隣の男性に同じ要求をしました。今度はその男性、席を譲っていました。
こうなるとまるでゲームのようです。
この辺、何となく個人主義のルールのようなものを感じました。つまり、要求があれば相手に要求する、要求がなければ無視する(される)、そして要求があった場合は優先度の強いほうが勝つ。そう言えば、バスでも「窓の開け閉めで乗客の意見が一致しない場合、閉じるほうが優先されます」とわざわざ表示されていました。また、メトロの「シルバーシート」でも優先順位が記載されています。
東京と比べ、パリでは外出する老人の数が多いと言えるでしょう。これに対する在仏日本人の評価が二つに割れていて、私にはそちらの議論の方が面白い。方や、老人が一人で積極的に出歩けるパリの環境を称賛し、方や、老人が出歩かなければならない冷たさ(この手の主張をする人は、必ず嫁は何をしているんだと続けがち)を批判する。いずれも個人主義の裏表(主張すれば要求が叶う、主張しなければ何もしてもらえない)を捉えた主張だと思いますが、皆さんならどう思いますか?
朝、比較的近くに住む級友からストは夕方だけだとの電話があったのだが、実際はメトロの路線や方向によって止っていたりいなかったりしていたようだ。いずれにせよ帰りの時間がストとかちあうので今日は授業をパスした。代わりにたまっていた買い物などをしに出かけたのだが、動いているメトロを乗り継いだり歩いたりで結構くたびれてしまった。
最初はPyramidに用があったので、Goblinsからメトロ7番で直行。ただし、運転間隔はいつもよりかなり長かったような気がした。そしてPyramidで用をすませてから再びそこからGeorge Vに向かおうと思ったのだが、駅で何やらアナウンス。係員に聞いてみると、その時間南方面の路線はストップしている由だった。仕方ないのでPalais Royalまで歩き、ついでにJUNKUで定期立読み(?)もすませ、TUILERIEからメトロ1番で改めてGeorge Vに向かおうとした。ところがメトロ1番はどちらの方面もストップ。ここで在仏日本人会に行くのは諦め、Les Halles及びHotel de Villeまで歩いて行って買い物をすませた。
帰りは一応27番のバスが動いていたので、St.Michelまで出れば何とかなる状態だった。しかし、ためしにメトロ7番Chateletを覗いてみると、先ほどとは反対に、今度は北方面がストップして南方面が間引き運転をしているとの表示がディスプレイに写されていた。そこでこれはラッキーと思い、無事メトロ7番に乗って帰宅したという次第である。
それにしてもこういうストは始めての経験で、何やらスリリングな感じがしてしまった。
昨夕はようやく来仏したカミさんを迎えにロワシー空港まで行って来ました。時間は6時頃。ほぼ到着時間に着いたので、即、ゲートで待とうとしたのですが、何やら多数のイラン人がひしめいている様子(イラン人であることは、頭にかぶる白い帽子のようなもので想像した)。10分位して車椅子に乗る老人が空港の係員の先導で現われると、一斉に取り囲み、恭しく囲む人、満面に喜びを浮かべる人、様々でしたが、とにかくたいへんな尊敬を集めているらしき人がやって来た雰囲気でした。何とか姿を垣間見たら、ちょうどホメイニ師みたいな感じの老人でしたから、何か宗教上の指導者だったのでしょうね。
イラン人が去った後、私はかぶりつきの位置で待っていました。すると、突然左からカメラのフラッシュ。右の方を見ると、フランス人が一人「青**子」と書いた札を持っていました。どうやら日本人の女性を迎えに来たらしい。写真を撮っていた人(彼もフランス人)は、その女性が札を見つけて彼に近づくところを写真に撮ろうと待ち構えている様子。
約20分後、一人の日本人女性が現われました。左右を一瞥するや、足早にそのカメラを構えた人に歩み寄り熱き抱擁。何だ、彼女はこいつの恋人だったのか、と一同(=私も含めた出迎えの人々)納得。ところがわざわざ札まで持って待っていたもう一人は完全に立場を失ってしまい、「おいおい、おれはこれ持ってずっと待っていたんだよ!」と呟きながら、所在なげにふらついていました。これには一同爆笑。その笑で彼女もようやくもう一人の存在に気がつき、その場をとり繕うかのように、札を持った彼と写真を一枚撮っておりました。
以前は回数が話題にのぼりましたが、今度は右からするか左からするかの問題。実は、今朝、エジプト人KarimがMarie-Pierreとアルジェリア女性Zoubidaにembrasserした時、始める側が異なっていたのに気がつきました。Zoubidaに聞いたら、アルジェリア人だと右の頬から始めることが多いけれど、フランス人は左頬からが多いようだとのこと。別に決まりはないけれど、何となく習慣みたいなものがあるようですね。因みに私はできればCentraleがいいと言ったのですが、Zoubida曰く、「それは朝用ではない」とのこと。残念。
カミさんが来仏する際、オーディオマニアThomasからポータブルDATプレイヤーを買ってきてくれと頼まれました。秋葉原価格で2700F(1F=24.2円)だったやつが、fnacでは何と6300F!Thomasは立て続けに6回「Je suis content.」と叫んでいました。
級友に日本の菓子を振る舞おうと思い、成田で生八つ橋を買ってきました。これは、在日フランス人がけっこうあんこの入った菓子が好きだと聞いていたのと、私がたまたま生八つ橋を食いたかったからです。それで朝授業の最初の休憩時間に振る舞ったら、想像以上のバカ受けでしたよ!一人で一気に5個食うやつもいました。
で、もしフランス人に何かお菓子をみやげに買って行こうと考えている方がいらっしゃるなら、生八つ橋はかなり有力な候補だと思いますよ!
明日はRATPがストだそうで、先月と異なり今回はパリのメトロ及びバスがストップするそうです。ただ、聞いたところによると、メトロのストの際、全路線をストップすることは禁じられているそうです。つまり、必ずどの路線かは動いていると。だから、明日学校に行けるかどうかは明日になってラジオのニュースを聞くかミニテルで情報を探すかしないと分からないそうです。
ストの多い国だといろいろな作法があるのですね。
情報処理用語講座の落ち穂拾いです。今回からは某メーカーの資料を元に、今まで出てこなかった用語をAから順々にご紹介致します。今回はスタートなので「A」ですが、これまでと違って、動詞や形容詞などがかなり含まれておりますのでご注意!(あれ?今回はなかったかな?)形式は「英>仏」です。
(英) | (仏) |
ability | capacite, aptitude |
abort | arrete premature |
absolute coding | programmation en langage machine |
abrigde (v) | abrdger, rassembler, compiler, raccourcir |
acceptance | acceptation, admission, reception |
access random | acces direct |
adapter | adaptateur |
address assignment | affectation d'adresse |
address character | caractere d'identification |
address syllable | adresse composee |
addressing mode | mode d'adressage |
allocation | affection |
alphanumerical sorting | tri alphanumerique |
alternating operation | travail en bascule |
analog process computer | calculateur analogique industriel |
A/D converter | convertisseur analogique-Numerique |
analog computer | calculateur analogique |
and element | element et, intersecteur |
and-circuit | circuit et |
architecture | organisation generale |
arrow | fleche |
ascending | croissant |
assembly language | langage d'assemblage |
adio tones | signaux acoustiques |
audit trail | verification a rebours |
セルジーには結構でかいfnacがありまして、ここなら「Hugo plus」も売っているかなと淡い期待を抱いていたのですが、やはりなし。そこで級友にどこなら売っていそうか尋ねてみたところ、私の顔をしげしげと眺めて曰く、
Massa, en France personne n'achete le logiciel!
結局、どこで「手に入るか」は分かったのですが、どこなら「買えるか」は分からずに終わってしまいました。
全然関係ありませんが、フロッピー(3.5インチ2DD)は一番安いと評判の店(DARTY。なんちゅう名前や!)で10枚69Fです。ブランドはJVC、パンケーキは日本製、アセンブルが台湾、パッキングがドイツという多国籍ディスクであります。2HDは99Fでした。
またまた50millionsの話しです。
確かこの雑誌では毎年別冊でその年のワイン特集をやっていたと思います。私の記憶では、確か今月か翌月だったような気がするのですが。去年のはアテネ・フランセのペレ師に貸したらそのまま帰って来ませんでした(笑)。
この特集号、ワインに関する基礎的な解説からその年の何がうまいかまで、かなり懇切丁寧に書いてあります。実際に出版の時期になったらまた共同購入のお知らせをお出ししますので乞ご期待。
フランスでもいわゆる「禁煙法」の施行が11月より始まりました。これによって駅構内は所定の場所以外は禁煙となり、レストランやカフェなどの公共スペースも喫煙コーナーを設けるか、全面禁煙としなければならなくなりました。
「喫茶店」が「茶店」になるわけですね(笑)。
学食でも昨日からさっそく喫煙エリアが設けられました。むろん、このような措置は私のような煙嫌いには大歓迎です。何しろフランスに来て2番目に嫌なことが、喫煙の悪習がいたるところにはびこっていることでしたから。
パリでの「喫煙」の特徴と言えば、女性の喫煙者が日本に比べると随分多いということでしょうか。大雑把な観察でも、恐らく成人女性の喫煙率は5割を越えているように思われます。日本の場合は確か3割程度あったと思います。日本では成人男子の喫煙率が年々減少しているのに、女性に喫煙率が上昇しているために、全体の喫煙率は横這いであったように記憶しています。私は何も「女は煙草をすうな!」と主張するつもりはありませんが、折角低い喫煙率を上昇させる行為はやはり許せない。むしろ男が女を見習って煙草を捨てるべき、女は非喫煙の良き手本ではないかと考えています。とはいえ、私の家族で煙草を吸うのは祖母とお袋と姉上、皆々オンナばかり...。
これは「袖の下」、つまり賄賂のことです。
日本では例の「佐川事件」が依然騒がしいようですね。日本人会でまとめ読みする新聞でも一番スペースを割いているのがこれですから、いくら「浦島」でもある程度の推移は把握させてもらっています。
私がこの事件でおやと思ったのは、海外の在留邦人の投書の中で「周囲に説明できない」とか「日本人として恥しい」などのコメントを見つけたことです。これはたまたま私の周囲だけの特徴なのかもしれませんが、こと日本に関して「政治」が話題に昇ったり興味の対象となることは、悲しいことに極めて稀です。日本の経済や文化に対する感心はあっても、政治には注意を払われない。だから周囲に説明を求められたこともない。
ごく一般的な評価を下すなら、日本の政治は所詮ローカルな活動でしかなく、世界に影響を及ぼすものはないということになります。ただ、これも当たり前のことで、欧米諸国は数百年にも渡って「世界」なるものを「支配」あるいは「引率」しているのであり、しかもフランス語圏とかスペイン語圏など植民地支配の遺産を未だ引きずっているのですから。
まあ、それはさておき、私が以前聞いた話しでは、フランスとアングロサクソン国家とでは「賄賂」に対する反応が異なり、英米は「賄賂」=悪として非難の対象となるのに対し、フランスでは「賄賂」も一つの利得行為であって、非難するとしたらそれは不利益を被った者が行うべきものだ、というパターンが多いそうです。少なくとも「賄賂」の横行を政治の近代化欠如に結び付けることはないし、どこか「権力者なんて目を離せばそんなものだ」みたいなところがあるように感じられます。
私個人の意見としては、「賄賂」も日本の政治システムの一つだと思っているし、それが「遅れた」ものだという意識もない(洗練されていないのは事実でしょうが)ので、「日本人として恥しい」とか「肩身が狭い」といった意識は全く感じたことがない。事の善悪は無論全く別の問題ですが、仮に誰かからこの問題について議論をふきかけられたとしても、何となく説明できるような気もします。現に世界には「賄賂」が不可欠な政治システムだって存在するのです。この点、アメリカ人よりもフランス人の方が、遥に良く現実を見ているような気がします。
どうも「...説明できない」なるコメントの本質は、単に説明する能力なり知識がないだけなのに、それを事件のせいにしてしまっていることのような気がします。日本を非難しがちな在留邦人の多くは、実は日本についてあまり考えたことがない、日本史なども学校で習った程度しか知らないのではないかとかんぐってしまいます。もとより私は日本について多くの見識を持つわけではありませんが、それでも自分が歴史ヲタクでよかったと思うことがしばしばあります。
今後留学される方や海外駐在される方は、是非とも日本史や日本文化に対するネタを十分に仕入れていかれることをお勧めします。異国の地において、我々は一個のビジネスマン、一個の学生であると共に、やはり「日本」を引きずった存在でもあるのです。彼らと「現代日本」を議論するとき、絶対に必要な「武器」が歴史的、文化的知識ではないかと私は思います。それらの背景がないと、結局は「そうなんだよ、だから日本は遅れてどうしようもない国なんだよ」という阿諛追従で終わってしまうのだと思います。そりゃ確かに日本もトンチンカンな国だと思いますが、フランスだってそれに劣らずトンチンカンな国だと思うのです。ただ、相手の何がトンチンカンで何が尊敬に値することなのかは、やはり自国のどこがそうなのかが分からないと見いだすことができないのではないでしょうか。少なくとも我々が最も良く知る国は「日本」である事実は動かすことができないのです。
フランスはまさにドイツと並ぶ数学の最高峰、これまでにも多くの大数学者を輩出しております。中でも何かと有名なのが方程式論を根本的に変革したエヴァリスト・ガロア。彼の有名な伝記には「天才と狂気」というサブタイトルが冠せられています。
ガウス以降最も偉大な数学者と呼ばれているのがアンリ・ポアンカレ。彼のおかげで5次元以上の幾何学は殆ど究明し尽されたと言われています。「エキゾチック球面」とかいろいろ素敵な用語も残してくれました。絵がヘタなためにポリテクニックをあやうくすべりそうになったそうです。
数学の黄金時代の幕を開けたのがコーシー。彼はポリテクニックの初代教授でもあります。ちなみにナポレオンの命を受けてこの名門校を創設したのが同時代の数学者モンジュ。また、コーシーとともにアーベル失望させたことで有名な(?)ルジャンドルも同時代人です。
古いところでは勿論パスカル、デカルト。未知数にxを使うようになったのはデカルトの発案です。逆に新しいところでは積分論で有名なルベーグ。ルベーグ積分論は彼の卒論だそうです。現役ではグロタンディック、セールの師弟コンビ。この2人は議論が白熱するとtutoyerになるそうです。
数学史ではE.T.ベル著「数学をつくった人々」が面白い。
フランスはこういうお国柄だけあって「formation mathematique」の権威は絶大です。余談ながら、「あなたのご専門は?」は最近では
Quelle est votre formation?と尋ねます。応えは本職でなくても
Je suis/etais mathematician / informatitian, etc.
近くのキオスクで売っていたので、買い物のついでに買ってきました。50F札と一緒にこの雑誌を店のおばちゃんに渡したら、「この本いくらだっけ?」なんて逆に尋ねられちゃいましたよ(笑)。前に買ったときの値段を覚えていたので、「40F」と即座に応えたら、何の疑いもなく釣りを10Fくれて、後はいつものごとく「Merci, au revoir!」。
こういうのって、のどかでいいですね。(^o^)
雑誌は郵便局に行く時間があるときに送ります。少々お待ちあれ。
あと、昨日はfnacやらマックの専門店2ヶ所に行ったのですが、いずこも「Hugo plus」は在庫なし。あたしも早くほしいのですが...。
なお、いつぞやIさんに指摘された手紙の末尾に関して、この雑誌のサンプルではやはり
Dans l'attente de votre reponse, veuillez ...とはせずに(!)、
Dans l'attente de votre reponse, je vous prie d'agreer...としておりました。
11月に入り、ようやくカミさんが来仏した。ビザの関係で、わたしに遅れること約4ヶ月半である。フランスは留学生の受け入れには寛大なので、留学生ビザは比較的簡単に取得できる。ところが家族ビザとなると、不法就労対策のために手続きがはるかに面倒なのである。とりわけ学生が家族を呼び寄せるには、その学生本人が滞在許可証を保持していることが前提となるのだ。したがって、カミさんの分の家族ビザを申請できる状態になったのは、わたしが滞在許可を得た7月末なのである。そして申請から実際にビザが下りるまでには通常3ヶ月かかるため、11月に入ってようやく渡仏できるようになった、というわけである。
異国で生活をはじめたわたしもたいへんだったが、日本に残ったカミさんも相当な激務に追われていたらしい。なにしろわたしは出発当日の午前5時まで仕事をしていた。成田に向かうべく家を出たのは午前7時前である。ほぼ完徹の状態だったのだ。土壇場まで仕事に追われていたため、引っ越しの手伝いなどできなかった。したがって、わたしがフランスに発ったあとは、すべてカミさん一人が荷造りをしなければならなかったのだ。その他、役所への届けでその他もろもろの事務手続き一切合切を、結局はカミさんに押しつけた形となってしまった。
それはさておき、11月に入ってようやく、4ヶ月半ぶりに夫婦そろって生活できるようになった。住環境はすばらしいし、アパートも快適だったので、異国での生活は東京時代よりもむしろ快適な面も多々あった。なにより、多忙なサラリーマン時代は生活はほとんどすれ違いだったが、巴里では二人で共有する時間が格段に長くなった。ただ、ダンナの方は年がら年中パソコンにしがみついていたので、それはそれで家庭内別離を生み出してしまったかもしれない。