K談社のF島さんと単行本企画に関して打ち合わせ。午前中に編集さんと打ち合わせをするというのは、けっこうめずらしいパターンだったかも。結局、いろいろ話が脱線するうちに昼になってしまったが。
中野で忘年会をやるようになってン年、今年も米倶楽部というところで実施した。メンバーは出版関係者が中心。中野で開くようになったのは、たまたま故・T原さんの地元であり、幹事を買ってでてくれたから。忘年会はT原さんをしのぶ会ともなった。
忘年会のまえに、まんだらけ中野店で買い出し。
西谷先生の絵画展が三鷹のギャラリーで開催されるので、その準備を手伝いに行く。午後からIM社の編集さんと打ち合わせがあるため、セッティング終了後、すぐに移動する。
午後1時より高円寺の斎場で故・T原さんの告別式。連絡の翌日にもかかわらず、多くの人が集まった。作家のS木さんは、わざわざ岐阜からの上京である。
宝島社のムックが下版。昼過ぎに青焼きが出る。T原さんにとって、これが最後の仕事となってしまった。
おなじ日、以前から単行本企画を持ち込んでいた編集さんより、企画OKの返事が届く。
宝島社のI上局長から、T原さんが亡くなったというメールが入った。詳しくはこちらにお尋ねを……と示してあった人に電話を入れると、さらに詳しい話を確認する先を教えてくれた。そこに電話を入れ、亡くなった事実を確認する。
ほんの二日か三日前だったと思う。彼から原稿料の振込を確認する電話が入った。一週間ほどまえに、前借りを依頼されていたのだ。そんな電話が彼とは最後の会話になってしまった。
夜になり、ご家族と連絡がついた。急なことなので告別式はおこなわれず、焼き場でのお別れになるという。場所と時間を教えてもらい、すぐに知っている範囲でメールを送る。共通の友人には電話で直接知らせた。誰もが言葉を失った。当然だろう。
カミさんに半蔵門まで車で送ってもらう。詰めの作業をなんとか終わらせる。
前回の『お宝コミック・ランキング』に比べれば、今回はカラーページもないし、図版も少ないので、作業はかなり楽だ。とはいえ、スケジュールは相変わらずタイトなまま組んでいたので、土壇場はしんどい。それでも布団で寝る時間が取れるだけマシだが。
宝島社で編集作業。今週末で一気に仕上げないと。
八王子を急ぎ足で巡回。KCフレンドシリーズの第一号(KC501)、里中満智子の『ララ=ハート』第一巻を入手できたのが成果である。しかし、水木しげるの『猫又』、帯ナシ再版だとどうしてこうも安くなるのか。
伊勢佐木町の先生堂に行く。サンコミ版の『アリンコの歌』2,3巻をゲット@600であった。
友人の一人が上原きみこの『マリーベル』全12巻をキープしておいてくれた。2000円はお買い得。
地元ブックオフで、さいとうたかを『ゴルゴ13』の19,27,30,37,55,68巻を@100でゲット。このシリーズ、やはり基本としておさえておかないと。
20世紀の最後の月に、心底ショッキングなメールが飛び込んできた。最も親しい友人の一人といっていい人物が急死した。まだ30歳にもなっていなかったはずだ。ほんの2,3日前に、原稿料の前借りなどという生活臭い話をしたばかりだし、20日には忘年会でムック制作の打ち上げもするはずだった。本人も、よもや自分が21世紀を経験できないなどとは思っていなかっただろう。
親しい友の喪失感は、日に日に増すばかりだった。彼がいなくなって、しじゅうメールを交換したり、電話で話していたことを実感した。たまに内々で飲みに行くとき、いつも始発までつきあってくれたのも彼だった。彼とは共通の友人のH川さんと電話で話すときも、彼の話題が出ないことがなかった。そしていまも、けっして彼の存在を忘れぬよう、共通の友人たちと時折彼のことを話すようにしている。
(2006.3.12記)
『まぼろし探偵(1)』桑田次郎 朝日ソノラマSun Comics |
少年画報社のHit Comics版よりもサンコミ版の方が入手は楽。収録話数は少ないが。しかし、ダサダサなキャラクターなのに、桑田次郎が描くとじつにスマートに見えてしまう。 |
『こんにちは初恋さん』もりたじゅん 集英社りぼんMascotコミックス |
RMCでは2番目に登場したコミックス本。そのわりに、案外と流通量が多くて手に入りやすい。 |
『ストップ!にいちゃん(1)』関谷ひさし 虫プロ商事虫コミックス |
ご存じ学園コメディのヒット作……といっても、知っているのは40代半ば以上か。レアな虫コミのなかでは流通量が多い作品である。 |
『私生活』里中満智子 講談社KCヤングレディ |
B6判のYLKCではなくて新書判のKCYであることに注意。案外とめずらしい存在なのだけど、まだマニアにもそれほど注目されていない。 |
『アサーだもんね』谷岡ヤスジ 実業之日本社ホリデー・コミックス |
天才・谷岡ヤスジの「アーサー」というと、たいていは講談社KCを連想するが、ホリデーCにもある。 |
『ララ=ハート(1)』里中満智子 講談社KCフレンドシリーズ |
フレンドシリーズで最初に出たのがこれ。ただ、現物を見たのはこのときが初めてだった。状態は良くなかったが、発行年を考えれば仕方がない。 |