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99年4月の日記の一部は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラムロマンス語派館」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。
当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。
ムフタール通りだけでなく、パンテオンの裏側っつーか、パンテオンの脇にある教会の横手をちょっと奧に入った区画にもフォンデュの店が集中してますね。数年前に一度行ったのだけど、チーズ・フォンデュを食いながら水をガブ飲みするという無茶をやってしまった(笑)。
以前、本村三四子の『おくさまは18歳』最終巻を譲ってくれた人に、美内すずえの『赤い女神』を複数持っているので送りましょうかとメールしたところ、大感激をされてしまった。そこまでよろこんでもらえると、こちらもうれしいもの。古書収集は巡り会いなので、このあたりはお互いさまである。
ここは、シャンゼリゼ沿いの店の中では比較的安くてコーヒーの味もまともなカフェです。で、日本人会に用があったときの帰りには、たいていここで express を飲んで一服し、あとはその先の Roosevelt の rond point から83番のバスで帰る……というのが黄金パターンです。
シャンゼリゼ通り沿いやオペラ、パレ・ロワイヤル近辺の大通り沿いには、「パリ在住の人達が日常 行くような カフェ」はないでしょうねえ。ちょっと中に入った筋ならともかく。でもまあ、誰でも「ここがいい!」と思えるカフェをひいきにすればいいんじゃないかと思うけど。観光カフェの中でも、Deux Magots ならわりと好きです。日常的に行くのは Brasserie Port Royal だけど(笑)。
まだまだしぶとく続く Pari-Roller への道。先週は久々にうちの前の道を行進していった。で、こちらはというと、今日はついにインラインのローラーブレードを買ってきてしまった(笑)。
Pari-Roller の友好団体 Roller & Coquillages の事務局がバスティーユにあり、毎週日曜の午後、三時間かけたローラーの行進を主宰している。で、ここに行けば Pari-Roller とセットの adhesion ができて、スポーツ保険にもかけられる。申し込みついでにブレードを買ってしまったのであった(笑)。
Nomades
37, Boulevard de Bourdon, 75004 Paris
店の奧に狭いながらもローラーディスコのスペースがあった(こういうのも最近は「くらぶ」っつーの?)。店のあんちゃん Gille にブレードがほしいと言って、2セット出してもらい、10分ほどそのスペースで試走。やっぱ4輪のローラースケートよりもスピードが出るわ、こりゃ。これなら Pari-Roller のペースにもついていけるかな、なんて思い始めている(笑)。
ローラーブレードの値段はピンキリあって、通販でも売っている安物(カミさんがこちらを買った)なら 200 Frsぐらい。でも専門店で売っているのはモノがかなりしっかりしたやつばっかなんで、安いので 700 FTTC、高いのになると 2000 FTTC ぐらい。試走して気に入ったのは Salomon ので 1600 FTTC のやつだったんだけど、ちと予算オーバーだったので、もう一方の 1290 FTTC の方のにした。Roller & Coquillages に adhesion した後だったので、これが一割引になりました。
なんでも「色が紫」「アンテナの逆三角形」というのもゲイのシンボルってことなんらしい。まあ、テレビ伝道師の売名行為という批判が強いようだが。
オープニングの「C'est l'heure de Teletubbies, c'est l'heure de Teletubbies. Dans la colline loin de chez nous...」というあたりは、完全に頭にこびりついてしまった。
Voyageurs au Japon の前事務所、前々事務所もそのままキープされているようで、引越というよりも拡張に近いっすね。ただ、現事務所以外は倉庫に使っているだけみたいだけど。
事業所縮小&引越、駐在員引き上げは、ほとんどワンセットでしょう。
成田って、確か「暫定空港」だったと思うんですけどねえ。「次」の国際空港の候補地が絞りきれるまで、とりあえず不便なとこだけど我慢しとって……ということだったと思うのだけど、開港の遅れで「暫定」とは言ってられなくなったんかいな。二次工事が終わったところで、CDGの3分の1ぐらいの規模しかないわけでしょ。
羽田が24時間化するんでしたっけ?
たしかチャーター便に限り、国際線も飛ばす計画になったような記憶があるんだけど、なんかなし崩し的に定期便も就航しそうな気がする。アメリカがいつ圧力をかけてくるか、なんでしょうね(笑ホ)。でもまあ、東京ぐらいの規模の都市なら、国際空港は三つぐらいあっていいと思うけど。
Teletubbies は東京12チャンネルの放送(月・火)なので、関西では放送してないのかな。
成田空港の税関を見るたびに、早くここも行革で大幅省力化してくれんかいな、なんて思います。他の先進国の国際空港にくらべ、あまりにも違いすぎますよね。まあ、外国にあわせればいいってもんじゃないけれど、タダでさえ都心から遠くて不便なんだから、せめて空港内の流れぐらいはスムーズにしてほしい……と言いつつ、3日後には成田だ(;_;)。でもまあ、今回はお気に入りのオーストリア航空が取れたので、少しはよしとしよう。
そういや、日本でも英国BBCの Teletubbies の放送が始まったそうですね。これ、フランスでも人気があって、うちのムスメがすっかりとハマってます。Tinky Winky、Dipsy、Lala、Po という四人の宇宙人が登場するのだけど、一昨日、Place d'Italie のショッピング・センターで Po の縫いぐるみを買ってやったら、狂喜してました。昨年末に Tinky Winky を買ったので、これで二人目です。
この縫いぐるみ、ライセンス生産しているのがトミーのイギリス支社(製造は中国)。日本でもソニー・プラザで売っている、なんて話を聞きましたが。
パリの日系事業所の場所も、ずいぶんとかわりましたねえ。92年にぼくが住み始めたころには、JUNKU堂はまだ St.Honore通り沿いにあったし、東京堂書店も健在だった。東京堂のあったところには、最近、Voyageurs au Japon という日系の大手旅行業者が入ってきました。
駐在員の引き上げが多いせいか、このところ引越業者が多忙なようです(^_^;;)。
しかし、社会保障コストを考えると、どう贔屓目に見ても、フランスに駐在員事務所を置くメリットがあるとは考えられない。いわんや支社をや。ユーロの導入によって、ますますフランスの「空洞化」は進む一方じゃないんですかねえ。フランス語圏ならルクセンブルクとかベルギーの方が、絶対に経済的だもん(笑ホ)。
シンガポールや香港に逃げていった外資は、急速に東京に戻りつつあるようです。とくに香港は悲惨らしく、ムスメの友だちの母親(香港人)がぼやいてました。日本のマスコミは自虐的報道ばかりするからわからないだろうけど、日本という国のカントリー・リスクの低さ、資金の潤沢さは、シンガポールや香港とは比較になりません。ニューヨークの証券取引所も東京進出を決めたでしょ?
なにせ東京ったら、独立したらフランスに次ぐ自由世界第5位の経済大国ですもん。石原慎太郎が知事になったら、独立宣言でもすりゃいいのに……って、これは呉智英の「公約」か(笑)。
「邦人に人気」という評判を額面通り受け取っちゃいけません。フランスで銀行口座を開くのって、本当にたいへんなんですよ。行員と机を挟んで一対一で交渉しなくてはいけないし、契約事項を一つずつチェックさせられる。おまけに滞在期間が一年に満たない外国人に対しては、「うちは non residential は扱っていない」という対応をするところもあります。実際には、そんなはずはないんですけどね。しかし、フランスの銀行口座は小切手を扱う当座なので、はっきりと客を選んでいるのも確かです。
そうなると、「東京三菱銀行(旧東銀)でしか口座を開設できない」って人がいっぱい出てきます。ここ、とりあえず日本語で交渉できますから。自動引落しの申し込みだって日本語でできちゃう。しかし、もろもろの費用やサービス内容を考えると、圧倒的にフランス系銀行の方がいい。まあ、フランスに住むのなら当然のことですが。なにせ東銀ったら、3年前まで Carte Bleue を発行できず、東銀の店舗にあるATMしか使えなかったんですから。
このころ娘がすっかりと気に入った番組に、イギリスのBBCが制作した「Teletubbies」というものがあった。Tinky-Winky、Dipsy、Lala、Powという4人(?)のキャラクターが登場する幼児番組だが、ドキュメンタリーが挿入されたりして、大人が観てもそれなりに楽しめる。
Tinky-Winkyのぬいぐるみを買ってあげたところ、えらく気に入ってしまい、いつもいつも抱きしめていた。幼稚園にもいちど持参したことがあるが、母親たちの方が興味を示していたようである。多くの人に見せて見せてと言われたものだから、以来、娘は二度とTinky-Winkyを持って行こうとしない。
このTinky-Winkyにゲイ疑惑が立ち上がり、いっとき、新聞やテレビで取り上げられたことがある。指摘されてみれば、赤いバッグを持ち歩く姿はちょっと不自然な感じだが、いずれにせよ、わざわざ疑惑として騒ぐこと自体がバカバカしい。
(2006.3.12記)