21世紀の日記
20世紀の日記

*この日記について

99年7月の日記の一部は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラムロマンス語派館」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。
当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。


1999年 7月の収穫2

 関西のなじみの古書店、漫画道(店長は小谷くん)より、以前から頼んでいた漫画が届く。これは美内すずえのマーガレット・コミックスでは最もレアなもの。

  • MC パンドラの秘密 美内すずえ

1999年 7月の収穫1

 ローラー三昧となった巴里での生活終盤から日本への完全転居と、この7月は激動の人生である(笑)。まあ、仕事の内容は当面は変わらないし、ローラースケートをやっていた時間が古書店めぐりに置き換わっただけのことだ。……ということで、pari-rollerへの道から古書収穫への道にテーマは移る(笑)。
 まずは地元のブックオフさがみ野店にて。

  • KC新 ユキの太陽 全4 ちばてつや 400
  • SC Allman 新・男樹 1-3 本宮ひろ志 @100
  • Big Comics あすなろ白書 1,3 紫門ふみ @100
  • AC 大市民 番外編 柳沢きみお 300

1999年 7月15日 イティ・ハーサ完結記念パーティー

今日は水樹和佳さんの大作「イティ・ハーサ」の完結記念パーティーが開かれているはず。発起人に名を連ねていながら、帰国予定が7月25日なので、残念ながら出席できず。一応、メッセージを大原まり子さんに送らせてもらった。

1999年 7月2日 PARI ROLLERへの道 ラストラン

 7月9日から一週間は、とりあえずPlace d'Italie近くの短期貸しアパートで過ごすのだけど、さすがに9日は荷出しの当日、pari-roller への参加は無理だろうな(笑)……となると、本日の balade がラストランってことになりそう。16日は昼から旅行に出ちゃうし、そのあとは涙の帰国。2日の走行はパリ滞在7年の最後を飾るイベントとなりそうです。

 今日は左岸をほぼ一周する感じのコースでした。Periと平行する外周の道路が最初のメイン・コースだったのだけど、Porte d'Italieから先の上りがちょいとしんどかった。
 ところが上る寸前の下りで、後ろから暴走してきたdebutantにしがみつかれ、なんか妙に恐縮してあやまっているからなんなのかと思ったら、おれがしていた肘あてをそやつがむしり取り、下に落ちてしまったらしい。かといって、すでにハイペースで進む隊列の中、探しに戻るのは不可能。あっさりと諦めました。
 その後は先週ほどきついポイントはなかったですね。Porte de Versaillesは5月8日のParis-Versaillesのときにも通過した。
 今日のメインコースは、エッフェル塔の横です。Hotel Nikko正面の橋を渡って左岸に戻り、Quai de GrenelleQuai Branlyを進んだんですが、ライトアップされたエッフェル塔を正面に見て、ゆるい上り坂をぐんぐん進むのは気持ちよかった。途中から路面状態が相当良くなったので、けっこうスピードも出せましたね。観光客がカメラでぱちぱちと写真を撮っているんで、目立ちたがりの多い(おれもだけど(笑))pari-roller参加者たちはさかんに手をふってました。

 休憩場所はInvalidesで、着いたのが12時ちょい過ぎかな。この場所もすっかりとおなじみのコースになった。今日が最後なので、この日は近くにいた連中やスタッフと一緒の写真を何枚か撮りました。
 休憩後はInvalidesからMontparnasse、そしてrue de RennesBd St.Germainと進むんだけど、ここも路面状態がいいんで、すんげえ爽快。今日は右足もスケートにうまくのっかれたので、気分よく加速できました(笑)。
 Jussieuでの小休止では、CRSのブレード隊の警官の音頭でウェーブを5回ほど。信号の土台に上って波の状況を見たけど、推定二千人参加とあって、けっこう大きなうなりになってましたねえ。
 その先は、BastillesBd BoudonBd de l'Hopitalという、これまた定番コースを走り、1時ジャストごろにPlace d'Italieの13区区役所前に到着。最後の上りでは息があがってしまったけど、なんとか無事完走し、こうしてラスト・レポートをアップできました。
 今日はえらく蒸し暑かったので、喉が乾きまくった。事前に凍らせておいた the du peche を持っていったのが正解。溶ける途中、水を冷やしてくれた(笑)。
 結局、roller & coquillages に2回、Paris-Versailles に1回、“La Friday Night Fever”に6回(うち1回は途中リタイヤ)、合計9回の balade 参加か。成果は、ダイエット5キロに成功(笑)。
 いやしかし、まさかパリでローラーをやるなんて、夢にも思っていませんでしたね。30年前には近所の道路でサンダル式のローラーに明け暮れ、20年前には代々木公園で空き缶を並べて滑っていたとはいえ、30過ぎてからはねえ。
 出不精ゆえ、パリの街をほとんど知らないでしょとカミさんからさんざん言われていたけれど、これでおれの方が絶対に詳しくなったに違いない。まあ、「あの通りには横断歩道の脇に溝があってね」なんて自慢したってしょうがないけど(笑)。

 ……ということで、中年オヤヂのローラーブレード奮闘記はこれにて完結。長い間ご愛読ありがとうございました。

※ 地図は http://www.pari-roller.com/ に滑走前日掲載されたもの。

1999年7月1日 telnet

 現在のニフティのスタンスは、「海外からはインターネット接続で」となっています。TTYで利用したければtelnetで、そうでない人は Interwayでどうぞ、ということです。実際にこれだけインターネットが普及している状況では、ごく自然の流れでしょう。自前のTTYのノードを管理するのって、ものすごくコストがかかることですから。
 それでも、以前にくらべたら天国のような便利さですよ(笑)。7年前のいまごろは、フランスから日本に接続するすべはパリのtympasノードしかなく、しかも通信事業法の制約から、tympasはあくまでも実験サービスをおこなっているだけというタテマエだったので、おおっぴらに「データ通信ができます」とは宣伝できず、口コミで知るしかなかったのです(ぼくは渡仏直前に町田さんに教えてもらいました)。
 パリに着いてまもなく、イギリスGP観戦の直前にパリに寄ったすがやみつるさんから、近々コンピュサーブ経由で接続が可能になるという話を聞き、実際に93年春ごろだったかに、CIS内から「GO NIF」で接続できるようになりました。それまでtympasの接続料金が70円/分だったところが、これで約35円/分で接続できるようになったんですね。それでもパリ以外からはtraspac経由だったので、余分な費用がかかったけど。


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古本ゲットの日々

じつはパリ在住中も、一時帰国の折には集中的に買い出しをおこなっていたし、古本古漫画探求会のメンバーが探求本を探してくれたりしたので、年間数百冊ぐらいは入手できていた。日本にいなくてもそれぐらい買っていたのだから、帰国したとなると、この先が思いやられる(笑)。


今月の主な成果

『パンドラの秘密』美内すずえ
集英社マーガレット・コミックス
なじみの古書店主のおかげで、熾烈な争奪戦に参戦することなくゲットできた。状態はそれほど良くないけれど、と言われていたが、美本だと読むのが怖くなってしまうので、ある程度は読み込まれた状態のほうが安心できる……って、これも貧乏性のようなもの?